複数飼育できるフグは数少ない
アベニーパファーの魅力は、大きく分けて以下の5つです。
つまり、小さくて可愛く、飼育・繁殖が比較的容易で、その上安い!!
それが多くの愛好者を生んだ理由であると思われます。
そもそも人気のあるミドリフグやハチノジフグが、現在のアベニーパファーほどポピュラーにならなかった理由は、汽水もしくは海水で飼育しなければならないからでしょう。
ミドリフグ、ハチノジフグは飼育水として常に汽水か海水を準備しなくてはならない。特にミドリフグは成長に合わせて塩分濃度を少しずつ濃くしてやるのがベターなので、余計に手間がかかります。
その点、アベニーパファーは純淡水魚。わざわざ塩水を用意する手間は一切不要。とてもラクチンです。
愛嬌や人馴れする点では、アベニーパファーはミドリフグには敵いません。実際にハチノジフグを飼育する私も、アベニーよりもハチノジの方が単純に 「可愛い」と思います。しかし、ハチノジフグはいずれ10cm弱まで成長し、「可愛さ」という点においてはマイナスポイント。ミドリフグなら更に大きくなり、 その風貌は多く流通している幼魚とは別もののようになってしまうでしょう(あくまで私見ということで...)。
これに対し、アベニーは最大でも4cm程度。おそらく水槽飼育では、大きくても3.5cm程度にしかならないでしょう。サイズが小さい=単純に可愛い。成魚でも「可愛い」サイズなのがアベニーパファーです。
一般にフグは肉食性が強く、気性が荒いため、混泳は不向きであると言われます。
また、同種同士の複数飼育もフグの場合は困難であり、単独飼育が一般的です。
このことはアベニーパファーも然りですが、他のフグに比べコンパクトサイズであるが故に、個体の性格次第で混泳の可能性はぐっと大きくなります。複数飼いなら、ほぼ問題なく可能です。
中には著しく気性の荒い個体がいて、見境なく攻撃をしかける場合もありますが、ほとんどの個体は、同程度の大きさの魚であれば、威嚇はするものの、相手を死なせてしまう程の攻撃をすることは滅多に無いでしょう(ヒレが齧られボロボロになるのでお奨めはしません)。ただし、繁殖期の雄は非常に神経質になり、危険な場合もありますのでご注意を。
この項目については「複数飼育・混泳について」をご参照ください。
一般的にフグは雌雄の判別が難しいと言われます。しかし、アベニーパファーは、若魚から成魚にかけて雌雄差が徐々に出てくるので、比較的雌雄を判別しやすいでしょう。つまり、それぞれの個体を同居させることにより繁殖の機会が出てきます。
実際に、アベニーパファーは国内でもっとも繁殖例の多い観賞フグです。
熱帯魚の常で、紹介された当初は高価な魚でしたが、現在は非常にリーズナブル。安ければ導入しやすいのは当然です。参考価格250〜500円程度。