アベニーパファー飼育
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アベニーパファーの複数飼育・混泳について

混泳

コリドラスと混泳してみたけれど...

シンプルに単独飼育するのも良いですが、やはり複数飼育や混泳もしてみたいものです。
単独飼育しかできない種が多いフグですが、アベニーパファーはそれが可能か否か、以下に述べます。

1.複数飼育(アベニーパファー同士での同居)の可否

アベニーパファーは、自然環境下では流れの緩やかな河川の物陰で群棲しています。
しかし、それは広大な場所でのこと。小さな水槽内では、逃げる場所も制限され、強い個体が弱い個体をいじめることも多いです。

特に雄は繁殖期になると、より気性が荒くなり他の個体を噛み殺すこともあり、注意が必要。
しかし、個体の性格や相性によっては、容易に複数飼いを楽しむことも可能であり、それがこのフグの魅力でもあります。

複数飼育での注意点は以下の通りです。

(1)なるべく大きな水槽を用意

先に述べたように、自然環境下では弱い個体が逃げる場所が多いのでいじめが防げます。
しかし、小さな水槽では、逃げる場所が小さく限定されてしまいます。逆の言い方をすれと、なるべく大きな水槽で飼育した方が、逃げることができる可能性が大きくなります。アベニーパファーは小さいので、ついつい小さな水槽で飼いたくなりますが、水質を安定させる観点からも、5匹飼育でできれば40cm水槽(水量20リットル)を用意したいところです。

どうしてもスペースなどの問題で小さい水槽を選ばざるを得ない場合は、30cm水槽(水量12リットル)で3匹飼い程度が良いでしょう。
偶数より奇数の飼育数の方がケンカが少ないという噂を耳にしますが、根拠が不明なので、個人的にはこだわる点ではないと思います。

(2)シェルターをつくる

(1)と同じ理由から、逃げ場所を確保する目的で、シェルター(隠れ場所)となる水草や石、流木などを多く使い、複雑なレイアウトにすれば、複数飼いがしやすくなります。数が多ければ多いほど複雑なレイアウトにしてあげると良いでしょう。

しかし、複雑になるほど掃除がしづらくなり、目の届かない場所に食べ残しなどが溜まり、水質悪化の原因になりやすいので注意が必要です。また、いつも隠れていて観賞がしづらくなるので少し寂しい気がします。

(3)個体のサイズと雌雄を選ぶ注意点

♀同士は仲良しのケースが多い更に飼育するアベニーパファーの大きさも同程度のものを選び、雄を複数にしない方が無難でしょう。

あくまでも私の経験上ですが、雄は単独で行動し、他の個体との接触を嫌がる傾向が強く、逆に雌は、雌同士で仲良く一緒に行動していることが多いように思われます。
また、一般に雄の方が気性が荒いので、雄を少なめに入れ、雌を多めにした方が、水槽内のいざこざは減ると推測できます(雄1匹 雌2匹など)。

ちなみにショップで雌雄の指定買いは、ほとんどの場合断られるので、自分自身の目で判別するしかありません(「雌雄判別方法」を参照のこと)。ただし、一般に流通量の多い幼魚の場合は判別が難しいです。

さらに、水槽前面に出てくる人懐っこい子、痩せていない元気な子を選ぶことも重要なので補足しておきます。

サイズについても、一般に大きい個体の方が小さい個体より強いようです。中には小さくても気性が荒く、大きいものを追い払うような個体がいますが、それは例外として考え、できるだけ同程度のサイズを選んだ方が無難でしょう。

(4)いつでも隔離できる準備をしておく

(1)から(4)の項目に従って導入しても、深刻な状況になる場合もあります。
しつこくいじめられる弱い個体は、シェルターに引きこもるようになり、徐々に拒食になるケースもあります。そうなる前に、隔離しなくてはなりません。
隔離する方法は、グッピーの産卵箱(あるいはネット)など同じ水槽内に設置するもので十分ですが、あまり長期間狭い空間に隔離するとかえってストレスで弱ってしまうので、思い切って別水槽へ移動させた方が良い場合もあります。

別水槽へ移動する場合は、移動当初は相当のストレスがあるので、頻繁に水槽を覗かないことや、周りをスクリーンなどで覆ってやる(※黒は水槽内から見ると鏡のようになるので避けた方が良い)などの気配りをしてあげましょう。

日常の観察

いじめが起こっているかどうか、咬みつかれた傷がないかなどは、全て日常の観察で早期に発見できます。

給餌の際に、全数揃っているか、まったくエサを食べていない個体がいないか、などを入念にチェックして、早くケアしてあげることが大切です。特にストレスなどで拒食に陥り痩せこけてしまうと手の施しようが無くなることが多いので、要注意です。
水槽の住人にとっては、飼育者だけが命の支えであることを肝に銘じましょう。

2.混泳(他の種類の魚等との同居)の可否

混泳の結果、ひれがボロボロ...そもそもフグは大変気性の荒い魚で、魚食性の強い種類も多いです。
アベニーパファーは大変小さいフグで大人しいと言われますが、それは「フグとしては」という前置きがついての話です。他の魚に比べれば、やはり気性が荒く、基本的に混泳には向いていません。

ただし、小さいが故に、咬み付かれても致命傷になるケースは少なく、主にヒレがボロボロになるなどの被害が出る程度。それを容認できれば(生体自身が耐えるれば)、混泳も無理ではありません。

ちなみに私が今までに混泳させたものとその結果は以下の通りです。

混泳した生体 結       果
ヒメダカ △ 基本的に同居可能ですが、ヒレがボロボロ。また、アベニーよりもエサへの反応が早いため、食べすぎで★になったこともあります。
白コリドラス △ 襲われて★になることはありませんが、ヒレがボロボロ(右上の画像参照)です。
ヤマトヌマエビ △ 時々襲われますが、個体によってはうまく同居できることもあります。
ミナミヌマエビ × 目や手足を齧られ10匹以上が★に。悲惨です。
ゼブラシュリンプ × ミナミヌマエビ同様に、目などを齧られ全滅。
タイガーシュリンプ × 同上
石巻貝 ○ しばらくは物欲しげに見ていますが、しばらくすると諦めます。また、襲われる前に転覆事故で★になるケースが多いようです(転覆すると自力で起き上がれず、そのまま★に)。但し、つつかれて落下転覆した可能性は拭いきれません。
モノアラ貝 × 見つかり次第餌食になります。アベニーの大好物!!混泳させたというより、生餌として与えた結果。

※シェルターとなる流木や、水草の量によっては混泳可能なケースも増えます。実際に、コリドラスや南米淡水フグなどとの混泳例も数多くあります。一般的には、グッピーなどの大きなヒラヒラのヒレをもつ種やミナミヌマエビなどの小型エビとの混泳は難しいとされます。

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